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2024.0506(Mon) 1941 |
ハリー・ポッターと死の秘宝
読んでしまった!
読み終えてしまった!

色々思うところはあるけれど、まだ読み終えた直後でまとまらないので、また後できっと何か書くと思います。ともかく、やっと終わったんだ。



感想書きましたー。とりあえず思いついた順に色々こまごまと。盛大なネタバレはお約束な続きから。

フレッド死ぬなああああぁぁぁあぁぁっっ!!

…とりあえず叫びたかった。
色々なところからネタバレを聞いていたので、だいたい誰が死ぬかはわかっていたのですが、個人的に聞いていてもショックだったのは双子の一人、フレッド。ジョージだったらそこまでショックでもなかったかもってくらいにフレッド死亡はショックだ…。
他にはドビーも、最初は好きになれなかったけど、6巻辺りから好感が持てていて、最終巻ではあんなに活躍していたのに!ショックだったなあ。あと、ヘドウィグ!あまりにもあっけなさすぎる!正直猛禽類好きの私としてはルーピンが死んだことよりもショックだ!ルーピンとトンクスもそりゃショックですけど、きっと二人は互いをかばいながら…と思うとなんだかそんなにショックでもないです。それに、他の親世代はルシウスたちを除けばほとんど死んでますから。…悲しい出来事ですが、ショックではない不思議。

うん、とりあえず死者に関してはこんなところ。で、次は好きなキャラクターについて。
フレッドも好きだったんだけど、それ以外に、死者たちとは別個にして考えたいのがセブルス・スネイプ!
1巻を読んだときからスネイピアンだったハリポタファンは色々な意味で涙を流したに違いない。
セブルスが死ぬということも、セブルスが重要な役割を持つことも、ハリポタファンならば読む前にわかってはいるのですが。憂いの篩でみた記憶のなんと切ないことか!リリーに純愛とか!下巻では常に鳥肌でした。なんて悲しいんだ!最後はリリーと同じ色の瞳に見守られてこの世を去りましたが…。本当に、セブルス・スネイプが大好きで、正直死ぬだろうなとは思っていても、死ぬな!!馬鹿ハリー!今すぐ彼を助けるんだ!なんて思ったりしましたが、ハリーに自分の記憶を見られたからにはもうこの世にはとてもいられないだろう!と思うことにして(笑)、セブルスとはお別れです。いえ!私がスネイピアンであることには変わりはありません!ともかくも、セブルスよ、やすらかに。

もう一人。全くお前はつくづく…という言葉がどこからか飛んできそうですが、私の好きなキャラクターはドラコ・マルフォイ。1巻から大好きだぜ!
6巻にて色々やろうとして結局へたれで上手くいかなくてどうしようもない存在だったドラコ。それを引きずって、7巻の初登場時からおどおど…。でもそんなへたれな彼がかわいかったりもして。マルフォイの館にハリーたちが囚われたときも、周囲に対する返事がほとんど会話になっていないという。結局杖を奪われたりしちゃってるし…このへなちょこ!かわいいぞ!とか思っていたら、ハリーたちがティアラを必要の部屋で探している時、例の3人組みでいつものように行くわけですが、そこで飛んできた呪文を避けさせようとクラッブを引っぱったり、気絶したゴイルを抱えて呪いからなんとか逃げおおせようと奮闘したり脱出後もクラッブのことを気にしたり…なんてかっこいいやつだ!!その後で「この日和見悪党!」とか言われてパンチを食らわされるところも思わずにやっとしてしまう。好きだよドラコ。
そんなドラコも十九年後には妻を見つけて子どもを育てました!子どもの名前が「スコーピウス」ですが、ドラコの名前とスコーピウスの名前が並んでいると、どうしてもスコルピとドラピオン(注*ポケモンの名前です)を思い浮かべざるを得ません。こんどゲットしたらニックネームはそうしてみようかな、スコーピウスは字数がはまらないけど。
とか余談はともかく、重要なのは本文のある一文!最初視界に入ったとき、何度も読み直してしまいました。
額がやや禿げ上がり、その分尖った顎が目立っている。」
いや、むしろ目立っているのは額がやや禿げ上がりの部分だと思うのだが…?
やっぱり若い頃にオールバックになんかしていると、以下に彼のプラチナブロンドと言えども額がやや禿げ上がることもあるのだろうか。
まさが額がやや禿げ上がっていることまで描写されるとは、作者も訳者もなかなかやってくれる。
おそらく、7巻でもっともドラコに関して衝撃を受けたのは額がやや禿げ上が(略

とりとめのつかない感じになることが予想されるので、ちゃっちゃか次の話題にします。
さて、あともう一人好きっていうか気になっているキャラクターがいて、まさかのダッダーちゃんなのですが、何巻か忘れましたが吸魂鬼がプリベット通りに出現した時のダドリーからちょっと気になっていて、今後のダドリーがハリーに対してどういった行動をとっていくのかに眼を光らせていたのですが、やはり7巻でやってくれました。しかもまだまだ冒頭部分です。ここを過ぎたらダドリーは全く登場しないので、なんだかちょっぴり変な気分です。男の子が二人十何年も当たり前のように一緒に過ごしてきて、友情というわけではないのですが、何か言葉では言い表せないような複雑な気持ちにはなるはず(一応注*腐の要素は一切ありません)。いとことの関係って、家族ではないんだけど友達でもないって関係で、仲が悪いわけではないけれどとりわけ仲がいいわけではない(もちろん仲がいいいとこもいると思いますが)、とうのを私が実際に感じたことがあるので余計にそんな気持ちになったんだと思います。
紅茶は私もいたずらだろうと思ったのですが、「ダドリーは答えもせず、口を半開きにしてその場に突っ立っていた」の文章を読んでからすでに私の中に緊張が走りました。ダドリーとハリーの言葉「どうしてあいつも来ないの?」「おまえ、粗大ゴミじゃないと思う」「驚いたなぁ、ダドリー」「元気でな、ビッグD」、ダドリーとハリーに関する描写「ダドリーは、言葉にするのが難しい考えと格闘しているように見えた。いかにも痛々しげな心の葛藤がしばらく続いた」「ダドリーが赤くなっていた」「ハリーは胸が熱くなりかけた」「ダドリーはニヤッとしかけ」…などなど、この辺りがお気に入りです。



さてあとは、こらえきれずに2周目を読み始める前にとっとと気に入ったシーンや台詞を抜き出していきます。こちらも思いついたところから。
あ、まずはやっぱり杖の所有権ですかね。これにはびっくりさせられました。てっきりセブルスに所有権があるものと思っていたので、ヴォルデモートと対峙した時にハリーが言った言葉を何度も何度も読み返しました。ドキッとしました。やられました。しかしやっぱりこうでなくては。面白かったです。
読んでいく中で、あいかわらずところどころにある面白い表現や皮肉が面白くてたまらない。翻訳のおかげでしょうか。4巻や5巻があまり面白いイメージがなかったですが、6巻と7巻に関しては登場人物のそれぞれのしぐさや細かな言い回しに思わずニヤっとしてしまいます。

あ、今唐突に思い出したけどスクリムジョールってやっぱり人間(魔法使い?)としてはまともな方だったんですね。ハリーのことも言わなかったし、やっている政略としてはまあ納得できるし。ファッジといい、魔法省大臣はさりげなく辛い役回りだなあ。
そうそう、グリモールド・プレイスでは、クリーチャーと仲良くなってからの生活を想像するとなんだか楽しげでいいですよね。今回は学校に行かない分、他のファンタジー系海外児童文学と同じように冒険要素が強く、自分たちで食料・情報を集め、危険にさらされながら、全く手がかりの少ない状況からごく少ない仲間と目標達成に向かっていくというのが私には嬉しかったです。ところで、グリモールド・プレイスのブラック夫人の肖像画のカーテンが開くたびに笑いが漏れてしまうのは私だけだろうか。
とは言え、さすがにルーピンとハリーとのやり取りは緊張しましたが。
グリモールド・プレイスから引き続いて、三人による旅がありますが、その中での生活の仕方や口げんかには思わず集中。読むのをやめられなくなります。魔法省から脱出した後から上巻の終わりである銀色の牝鹿まで一気に読みました。上巻のこの最終章はロンの見せ場。ここから徐々にロンがかっこよくなっていきます。いいなあ、やっぱり三人居なくちゃ!下巻の台詞ですが、マルフォイたちを助けようとしたハリーに「そいつらのために僕たちが死ぬことになったら、君を殺すぞ、ハリー!」は本気で名台詞。ロンかっこええよ。

上巻はどちらかといえば暗いイメージが強く、最終章で一気にきらっと輝いたような気がしました。もちろん、結婚式とか華やかな部分があるのですが、ハリーたちが中心になって輝いていくのはやっぱり下巻!マルフォイの館のシーンは本当にぞっとするほど恐ろしいです。魔法省を脱出した後以上に、ハーマイオニーの叫びが聞こえること、ロンが名前を大声で呼び続けることで、緊張が終わらない。
それからはほとんどただの過程のようにグリンゴッツ破りを読み飛ばして、一気にホグワーツ攻防戦へ!人がどんどん増えていくのがステキです。先生方が戦っている様子が特に!とりわけマクゴナガル教授が!ハリーが死んでいると思った時のマクゴナガルも素敵だ。
パーシーも戻ってきてよかったなあ。ほんと、このだめお兄さんたらっ!いつ戻ってくるかってずっと待ってたんだからね!冗談を言うパース、かっこええよ、もっと言え。
そうそう、どのシーンだったか忘れたけれど、ディーンとルーナがやけに仲良くなってましたね。やはり貝殻の家で過ごしたことが原因でしょうか。ほんの数行しか描写されていなかったと思いますが、思わずニヤリとしました。

叫びの館に行くために暴れ柳のこぶを狙う時、ハーマイオニーの「あなたはそれでも魔法使いなの!」という台詞に激しくデジャヴが。やっぱり1巻から読み直したいなあ。あと、「ほとんど常に正しい」は名台詞だなあ。
第33章プリンスの物語は何度でも読み直したい。理由は言うまでもない。これほどまでにセブルス・スネイプの気持ちが克明に描かれた章は他にないと思います。『穢れた血』という言葉を使ったフィニアス・ナイジェラスに対して即座に「その言葉は、使うな!」というセブルスが素敵だ。
そして、最後の一文でまたまたやってくれます。本当に原作者も訳者も上手いと思います。ストーリーの流れだけじゃない、表現力という点でも非常に楽しんで読めました。これほどまでに膨大な量の、しかも面白い文章を読めるなんて!
「この十九年間、傷痕は一度も痛まなかった。すべてが平和だった。」
この二行はぐっときますね。しかもすでに個性的な次の世代がいるのですから、読者の想像は膨らまざるをえない、ってところです。まったく、本当によくやってくれる。

あ、あと、忘れてましたがボロちゃんって呼び方はとっても素敵だと思いますよっ。



最後に。ハリー・ポッターはただの児童書ではないですよね。ファミリー向けなんだけど、哲学的で、冒険要素もあって、恋愛や友情も楽しめて、つまり、そういうのが結局児童書だったりするのですが。こんなに完成度の高いものは珍しいなあと思います。ぜひ機会があれば1巻からまた読み直したいです。とりあえず、今回は7巻を2周読むにとどめておきます。

それから本当に最後に、また叫んでおくとします。
ネビルかっこいいいいぃぃいいぃぃぃぃ!!
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2008.1013(Mon) 0028 | Comments(0) | TrackBack() | カンショウ記録

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