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2025.0203(Mon) 0006 |
ICO-霧の城-
――いつだかわからない時代の、どこだかわからない場所でのお話。
やや2週間かけて読み終わりました、宮部みゆきの霧の城。
宮部みゆきも知っているし、ICOも知っている。と言うより、自分が初めてICOと宮部みゆきに出会ったのは同時で。この本を書店で見かけて、「何だろう?」と手にとったのが始まりです。ICOをネットゲームか何かだと思い込み、それなら私には縁のないものだろうと思っていたら、ICOを好きだという方をよく見かけ、それによってPS2ゲームだと知ったので手を出してみました。
宮部みゆきさんの方は、小説が面白いとよく聞いていたので、まあ軽くと思って「今夜は眠れない」と「夢にも思わない」を読んで、表現がとても素敵だなと思うようになりました。もちろん、興味を持ったのはこの本を見かけてからの話で、それまでは一切手に取ったことなどありませんでした。
そして、ゲームも、宮部みゆきさんの本もそれぞれに知ったところで、やっとこの本を読みました。
ちょっと時間が迫っているのでしっかり書けないかもしれませんが、それはいつものことでもあるので書いていきます。
最初、アマゾンでレビューを見たときなかなか酷評が多かったので不安だったのですが、自分で読んでみてそんなにひどいな、とは思いませんでした。でもやっぱり、ゲームの雰囲気とは違う気がします。
表現はやっぱりわかりやすくて、これはあの場所のことだ、とか、あれをここに持ってきたんだ、とか面白くて楽しかったのですが。会話文が妙なところがあったりして、読みづらかったです。
それから、書いているのが宮部みゆきさんだからでしょうか、書きすぎ、と思ってしまいました。原作ゲームICOは、交わされる言葉も語られる内容も非常に少ない。だからって、それをそのまま小説化したのではちっとも面白くない。だから、作者さん自身の想像によるICOの物語は非常に面白くて、なるほど、うまいな。こういう捉え方もありだな、と思っいました。けど、私にとってICOは「後々どうなったかが気になるところはたくさんあるけれど、その後どうなるのかをそれとなくそれとなく表現されているかいないかくらい」で終わるものなので、リドルストーリーのようなものになっても歓迎でした。それがしっかりがっつり長編冒険モノになっていて少し残念。でも、それが作者さんの世界なんですよね。

もしかしたら先にこの本を読んでしまって、ゲームには手を出さない可能性があった私。本を読まなくてよかった、とゲームをやった時に思いました。やっぱりノベライズは、他の人のICOの世界を知る絶好の機会、と取るのが一番いいです。
あ、それから、それでもやっぱり、宮部みゆきさんがノベライズしてくれてよかったなって思います。ゲームの中のさまざまな断片、謎、疑問をうまくつなげてあり、改めてその力を認識しました。また機会があれば宮部みゆきさんの作品をもっと読んでみたいです。
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2007.0502(Wed) 1526 | Comments(0) | TrackBack() | カンショウ記録

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