本当は暇を見つけたときにちょくちょく読んでいくつもりだったのですが、昨日ポケスペ23巻と一緒に購入してから結局一気に読んでしまいました。短い話が続くので、そんなノリでながーい話も読み終えてしまって。しかもそれが、自分にはなかなかいいなと思わせる話なので余計に。
口絵「ペットの国」-apPETite-
口絵「ティーの願い」-Get Real!-
プロローグ「在る男の旅・b」-Life is a Journey, and Vice Versa.・b-
第一話「インタビューの国」-Out of the Question-
第二話「ホラ吹き達の話」-Fantasy-
第三話「保護の国」-Meritocrasy-
第四話「電柱の国」-Transmission-
第五話「こんなところにある国」-Preface-
第六話「ティーの一日」-a Day in the Girl's Life-
第七話「歌姫のいる国」-Unsung Divas-
エピローグ「在る男の旅・a」-Life is a Journey, and Vice Versa.・a-
遠慮なくネタバレしているので未読の方はご注意。
やっとこさ10巻購入しましたさ。今回は短い話ばかりな上あとがきがなかなか見つけられなくてああこんなところに、というコメントをよく見かけましたが、本当にその通りでした。短い短いと思って読み進めたら一気に最後まで。あとがきの場所は、皆さんのコメントを見てもしやと思い立ち読みしてしまったので。鴨にフラッグです。
口絵の話のペットの国。食欲を意味するappetiteにpetのつづりがある、ということにはっと気がつく。自分はティーの方面はどうも苦手なので、ティーの願いとティーの一日は読むだけ読んでスルー。でも、あんまりキノたちの話ばかり読んでいても気詰まりするので、ちょうどいい間隔で配置されていた感があってこれも一気に読めた原因かも。
インタビューの国は、前もどこかでこういうのあった気がするなあと思うも、やはり面白くて笑いが漏れる。ホラ吹き達の話も、最初は意味がわかりませんでしたが、確かに、あの国も相当凄い。ちょうどいい時間になると、みんなあそこにぶら下がって談笑するのでしょうか。不思議です。しかし最初、天井から垂れ下がったロープに引っ掛けるのは足ではなく首だと思い込んでいたことは内緒です。
保護の国、電柱の国はちょうど最近のキノでもなく、始まったばかりのキノでもなく。4巻とか5巻とかその辺りじゃなかろうか、そんな頃の話の雰囲気があるなあと思いました。個人的には電柱の国の方が笑えて好きかな。キノは何も言わないかもしれませんが、他の旅人はあの国のことをどう伝えるのでしょうか。むしろ、電柱のことは伝わらない可能性がありますが、どのみち、最後には伝言ゲームのセオリーに。
歌姫のいる国。およそページの3分の2を占めるこの話。長い。けれど、あまりに前半が短すぎて、そして続きが気になって気になって読みきってしまった。まず、本当に。黒星紅白さんの画力に感謝。キノの旅の話、ただ文章だけじゃ「だから結局どうしたの?」と言いたくなる話が自分がまだ未熟なためか多いのですが、黒星紅白さんのイラストを見返すとああなるほどと思ったり、これヒントだったんだと思ったりとかなり助けられています。今回の二つの鳥かごと二羽の鳥。片方のカゴには出入り口があるのに、もう片方にはない。そんな二羽。
当然、金髪の女の子とそばかすの赤毛の三つ編みの子という時点でああ、と思いますが、その後のキノが受けた依頼内容や男の子エリアスの行動で結末のパターンがどれだろ、あれがいいな、でもこれかなあなどと想像できて楽しかったです。さらに、自分はちらっと挿絵を見て、挿絵のページの文章だけ読むということをしてしまう人間なので、今回は上手く挿絵と文章がストーリーの流れをあれこれ想像させる部分に置かれていたのでまんまと罠にはまった気分でちょっと楽しい。
当然、死者は毎回のように出ているけれどそのおかげで助かる人たちもまたいる辺りがなんとも言えない。とりあえずこの依頼を受けたのが師匠でなくてよかったなと思ってしまう恐ろしさ。悪い人はいない。けれど誰かが死んでいくし、誰かの視点から見れば誰かが悪人になる。怖いなあ。
しかしちょっと、キノには可愛そうな話だったなあ。いつも優雅に(?)こなすキノが、何故か運良く色々なものに邪魔され必死な素人に大苦戦しながら"へたっぴ"の弾丸を受けて悪態をつきせっかくの食事が携帯食料になってしまうという。しかし、キノが羨むほどの歌声とエルメスの部品が手に入ったことの方がキノの中では勝っているのかなあ。びんぼーしょー?そういえばカノンはちらっとしか出なかったなあ。そして相棒さんが大人しかった。
かなりどうでもいいけれど、ディアルガの鳴き声にびっくり。そして歯磨き粉がしょっぱいタイプのものに。慣れない。日本史勉強していると、なんかこう、飽きます。どうしよ。
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